今回、YAMAHAのDX7IIとDX7IIFDのメモリー用バッテリー交換を行いました。
DX7シリーズは発売から年月が経っているため、内蔵電池が消耗している個体が多く見られます。
今回は友達からの依頼で、YAMAHAシンセサイザー「DX7IIシリーズ」3台のバッテリー交換をしてみました。
FDDが無い機種とFDD付きの機種がありますが、メイン基盤の基本構造はほぼ同じようです。
また、製造時期によってFDDの種類に違いも見られました。
分解手順
まずは分解から行いますが。この時 裏蓋のネジの長さに注意です。
一部(4本)は短いネジになっています。
写真のように並べて管理するか、メモを取っておくと安心です。


基盤の取り外しです
鍵盤ユニットへ接続されているコネクターを外します。
この時やや硬いので、無理に引っ張らず慎重に外してください。
その後、
- カートリッジソケット固定ネジ。
- 裏面から基盤を固定しているネジを外します。
これでメイン基盤が動かせる状態になります。

電池の取り外し(重要ポイント)
シンセサイザーのバックアップ電池を交換していきます。
■ ※重要:ハンダブリッジについて
YouTubeなどではあまり触れられていませんが、
リチウム電池のプラス側にハンダブリッジされている箇所があります。

これは、作業中にプラス端子とアースがショートしないよう、意図的にプラス側を浮かせている構造です。
まず、このハンダを吸い取ります。

■ 電池の取り外し手順
- 電池端子のハンダを吸い取る(吸い取り線を使用しました)
- 念のためマイナス端子側から取り外す。
- 両面基板のため、裏側からもしっかりハンダを除去。
- コテを当てながら、片側ずつゆっくり電池を外す。
電池を外した後は、スルーホール内のハンダも除去し、ホールから裏側がしっかり見える状態にしておきます。
電池の取り付け
後は新しい電池をハンダ付けしていきます。

■ 電池の取り付け手順
- マイナス端子を先にハンダ付け。
- 次にプラス端子をハンダ付け。
- 最後にプラス側のパターンをハンダブリッジして導通させる。
組み立て
あとは元通りに戻すだけです。
- 基盤の固定
- コネクター接続
- 裏蓋の取り付けの時にネジの長さを間違えないよう注意して締めれば完成です。
今回使用した電池について
今回使用した電池は、秋葉原の「稲電気」さんにて、ヤマハ純正互換品を調べていただきました。
型番はCR2032-HSKとのことです。
興味のある方は、ホームページから問い合わせも可能なようです。
まとめ
DX7シリーズは名機ですが、年数的に電池切れはほぼ避けられません。
今回の気をつけたポイントは特に以下の3点です。
- 裏蓋ネジの長さ管理
- 両面基板のハンダ処理
- プラス側のハンダブリッジ処理(重要)
このあたりを押さえておけば、安全に交換できると思いますよ。